COLUMNコラム

令和5年の路線価が公表されました

令和5年の路線価が7月3日に公表されました。

相続・贈与が発生した際、所有している不動産の評価は相続税評価額で評価します。

そのうち土地の評価方法には路線価方式と倍率方式があり、路線価方式で評価する地域の場合に使用されるのが路線価となります。路線価方式は主に市街化区域で行われる評価方法となり、例えば、路線価が5万円の道路に面している土地を100㎡所有していた場合、5万円×100㎡=500万円が相続税評価額となります。

相続・贈与が発生した際の算定基準となる路線価ですが、今回発表された路線価での上昇率は、北海道が2年連続1位となりました。

全国で見ると上昇率は前年比1.5%のプラス、北海道は6.8%のプラスとなっています。ちなみに令和4年の北海道の路線価は前年比4.0%のプラスとなっていたため、上昇幅が大きくなっていることがわかります。

路線価は1月1日の価格が基準とされ、公表されるのは7月のため、1月~6月に相続が発生した場合、土地の評価は7月の路線価発表を待たなければなりません。

また、相続・贈与が発生したときに路線価を確認して初めてその価格に驚く方も少なくありません。特に北海道は8年連続路線価が上昇しています。その中でも札幌は上がり方が顕著で、以前相続・贈与税申告を行ったときよりも相続税評価額が大きく上昇している可能性があります。 いざ相続が発生した際に納税資金がないということがないようご自身の所有財産がどれぐらいの評価額になるのか、相続税額はいくらなのかを把握して相続対策を行うことをおすすめします。